アイアンガーヨガとは?特徴や効果、ポーズ|きつい?初心者OK!

アイアンガーヨガは現代のヨガの基本ともいわれているヨガです。この記事ではアイアンガーヨガの歴史や効果についてご紹介します。
目次
アイアンガーヨガとは

アイアンガーヨガとはハタヨガから派生したヨガで、インド出身のB.K.Sアイアンガー氏によって考案されたヨガです。
体の歪みを正すことを目的にしています。
日本では1988年、日本アイアンガーヨガ協会が設立されました。
公式サイト http://www.iyengar-yoga.jp/
アイアンガーヨガは世界基準の厳しい認定試験に合格した認定指導員のみ、生徒の指導を許可されています。
B.K.Sアイアンガー氏について
アイアンガー氏は、1918年インドのベルーアに生まれ。家は貧しく幼少期からとても体が弱かったので様々な病気に悩まされていたそうです。
しかし、15歳で現代ヨガの父といわれるクリシュナマチャーリヤのもとでアーサナ(ポーズ)修行を始めると健康状態が徐々に改善し、少年期に患っていた病気がすべて治ったといいます。
アイアンガー氏は、1937年インドのプーナ市に移動しヨガの指導を始めます。
勉強と研究を重ねた結果、指導方法の上達につれ生徒が増え、アイアンガー氏の評判が広まりました。
1966年著書の「ハタヨガの真髄(Light on Yoga)」は国際的なベストセラーとなり、アメリカやヨーロッパで最も練習されるヨガのひとつとなりました。
1984年に指導から公式引退したあとも、特別クラスの指導や本の著作活動でヨガを広めることに努め、2004年にはTIMEで「世界で最も影響力のある100人」の1人に選ばれました。
アイアンガーヨガの特徴4つ

特徴は4つあります。
- 解剖学がもとになっている
- 補助道具の使用
- ポーズホールド時間の長さ
- 体の機能を整えることを意識
解剖学をもとに考案されたヨガ
現代では多くのヨガのクラスで正しいアライメントを意識するようインストラクターが伝えています。
アイアンガーヨガはアーサナ(ポーズ)をとる時に正しいアライメントを重要視しています。解剖学をもとに考案されたためです。
正しいアライメントの意識を意識することのルーツはアイアンガーヨガなのです。
プロップス(補助道具)を使用する
体の硬さや癖は人によって違います。アイアンガーヨガではどのような体の状態でも正しいアーサナ(ポーズ)がとれるように、プロップス(補助道具)を使用します。
プロップスを使うことで余計な負荷をかけず、正確な姿勢を保てます。
ポーズのホールド時間が長い
アイアンガーヨガは一つのアーサナ(ポーズ)を3〜5分ホールドし、体内の変化をしっかり観察します。観察することで「気づき」を得ることが目的です。
体の機能の正常な働き
正しい姿勢を保つことで硬い部分には柔軟性を、柔らかく弱い部分は筋力を強化します。
柔軟性と筋力のバランスが良くなると体の動きがスムーズになり、体の機能が正常に働きます。
アイアンガーヨガでは、体の機能が正常に働くと自然治癒力や抵抗力が高まり、不調の改善や疲労回復に役立つと考えられているのです。
アイアンガーヨガの効果3つ

アイアンガーヨガで期待できる効果やメリットについて解説します。
ストレス緩和
アイアンガーヨガがストレス緩和に効果的な理由は3つです。
- ゆっくりとした動きで呼吸と姿勢に集中し、瞑想状態となる
- 強くしなやかな肉体と安定した精神により心身の歪みが整えられる
- 補助具で体への負担を軽減することで呼吸がとりやすく、自律神経が整う
柔軟性アップ
補助具を使うと無理なく最大限の可動域を使うことができます。日常では使わない体の部位に、長いホールド時間で働きかけて柔軟性を高めるのです。
シェイプアップ
アイアンガーヨガを続けると体の歪みや癖のリセットに役立つとされています。
骨格や筋肉が正しい位置にあると内臓も正しい位置で支えられるのです。
姿勢が良くなると、ボディラインのシェイプアップにもつながります。
アイアンガーヨガのポーズ例

アイアンガーヨガのポーズ例を2つご紹介します。
三角のポーズ(Triangle Pose/トリコナアーサナ)
効果
- ウエストの引き締め
- 体幹強化
- お尻から足のストレッチ
- 呼吸を深める
やり方
- 両足を左右に大きく開く
- 左つま先は正面に向けたまま、右つま先は90度外側へ向ける
左足の土踏まずと右足のかかとが一直線になる位置が目安です
- 両手を肩の高さで左右に開いて、大きく吸うって背筋を伸ばす
- 吐きながら上半身を右側へスライドさせる
- 吸って左手は天井に向け、右手は右足首に触れる
足首に届かない場合はヨガブロックや支えになるものを置いて右手を乗せます。
長座前屈のポーズ(Seated Forward Bend Pose/パスチモッターナーサナ)
効果
- 背面のストレッチ
- 自律神経の不調改善
- 内臓の調子を整える
- 精神安定
やり方
- 両足を前に伸ばし長座の姿勢になる
腰が丸くなる場合はお尻の下にヨガブロックやクッションを置いて高さを出します
- 息を吸いながら両手を真上に上げて背筋を伸ばす
- 吐きながら上半身を前へ倒す
お腹からではなく足の付け根から倒れるのがポイント
- 両手は足先を掴むか足首の横に置いて、深い呼吸を繰り返す
手が足首まで届かない場合は足裏にかけたヨガベルトやタオルを両手でもちます
アイアンガーヨガが向いている人

アイアンガーヨガは運動量が少なくプロップス(補助道具)を使用するため、あらゆる年齢や体の状態の人、初心者さんでも可能です。
以下のような人には特に向いているといえます。
- 正しいアライメントを習得したい
- 心身の不調を感じている
- 集中力を養いたい
- ダイエット目的
- ケガや後遺症でポーズがとりにくい
アイアンガーヨガと似た種類のヨガ

アイアンガーヨガと似ているヨガは2つあります。それぞれの似ているポイントと特徴をみていきましょう。
陰ヨガ
ポーズを3〜5分ホールドすることがアイアンガーヨガと似ています。
中国の陰陽五行思想をもとに構築されたヨガです。
陰ヨガでは、万物には陰陽の両面があるという考えから、陽に偏りがちな心身を陰のエネルギーを取り入れることでバランスを調整します。
特徴は自然と融合して健康へと導く思想で、セラピー要素が強いことです。
リストラティブヨガ
プロップス(補助道具)を使用することがアイアンガーヨガと似ています。無理のない姿勢でリラックスを深め緊張を緩和することが目的です。
ポーズのほとんどが横になっておこなうことが特徴で、シニアヨガやマタニティヨガにも活用されています。
正しいアライメントとは?

アライメント(alignment)とは配置、整列という意味で、ヨガでは理想的な骨と骨格筋の配置のことをいいます。
体つきは人それぞれ。生活環境で筋肉のつき方は変化します。
ポーズが同じでも、理想的な配置も同じとは限りません。
アイアンガーヨガではプロップス(補助道具)を使うことで、どのような体つきの人でもその人の理想的なアライメントに近づけます。
無理なく正しいアライメントをとることはけがの防止になり、正しいポーズに集中することは心身の統合を促し内面と外面のバランスを整えるのです。
まとめ
アイアンガーヨガはB.K.Sアイアンガー氏によって解剖学をもとに考案されたヨガです。
補助道具を使用してポーズを3〜5分ホールドすることで、体の機能が正常に働くことが特徴です。
アイアンガーヨガの効果は3つ。
- ストレス緩和
- 柔軟性アップ
- シェイプアップ
アイアンガーヨガは運動量が少なくプロップス(補助道具)を使用するため初心者さんにもおすすめです。
正しいアライメントを習得したい、心身の不調を感じる、けがや後遺症でポーズがとりにくいといった人には特にいいでしょう。体の歪みが修正され、姿勢が良くなることでダイエットにも向いているといえます。
オンラインヨガ比較!
自宅でヨガレッスンを受けられるオンラインヨガサービスについて初心者さん向けに解説。料金やレッスン内容、サービスの違いなどを比較できます。
色々なヨガレッスンを自宅で楽しむなら、オンラインヨガ業界最大級のSOELUで!
