お風呂上がりの筋トレをおすすめしない理由|メリット・デメリットは?

お風呂上がりの筋トレは、睡眠の質に影響する可能性があります。ダイエットで筋トレをするなら、お風呂に入るまでに済ませるのが正解です。
お風呂上がりの筋トレをおすすめしない理由をメリット、デメリットあわせて解説します。

監修者:パーソナルトレーナー藤本千晶
CSCS*D、スポーツ科学修士取得。食事指導や姿勢評価、トレーニングなど女性のダイエット専門パーソナルトレーナー、オンラインダイエットコーチとして活動している。
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目次
お風呂上がりの筋トレメリットとデメリット

お風呂上がりの筋トレにもメリットはありますが、デメリットのほうが多いです。
お風呂上がりの筋トレのメリット
お風呂に入ると全身が温まり、筋肉の柔軟性がアップします。
柔軟性がアップして筋トレで体を動かしやすくなりますが、このメリットはストレッチでも得られるものです。
お風呂に入るまでの筋トレでも、筋トレ前に5分〜10分ほど動的ストレッチを行えば柔軟性を上げられます。
お風呂上がりの筋トレのデメリット
- 交感神経が刺激されて心身が緊張状態になり、眠りの質が悪くなる
- 筋トレによる筋肉の疲労がとれない
- 汗をかいたら再びお風呂に入らないといけない
寝る直前の筋トレにも同じデメリットがあります。お風呂と睡眠は心身をリラックスさせて休息させるためのものなので、お風呂上がりと寝る直前の筋トレは避けましょう。
お風呂上がりの筋トレはダイエットにも悪影響?

ダイエットやボディメイクのために筋トレをするなら、お風呂上がりよりもお風呂に入るまでに筋トレを行うことをおすすめします。
お風呂には心身をリラックスさせる効果がありますが、お風呂上がりに筋トレをすると心身が再び緊張状態になってしまうのです。
37~39℃のぬるいお湯に10分以上、ゆっくり入ると、副交感神経が刺激されて精神の緊張がほぐれ、筋肉もゆるみます。 ただし、42℃以上の熱いお湯は、交感神経を刺激して心拍数が増え、血圧が上昇します。
出典:日本医師会
筋トレをすると、交感神経が刺激されて心身がアクティブモードに入ります。リラックスするべき就寝前に心身が活動的な状態になると、寝つきが悪くなり睡眠の質に影響するのです。
睡眠の質が悪くなると食欲を抑えるホルモンであるレプチンの分泌が減り、食欲を増加させるホルモンであるグレリンの分泌が増加すると考えられるため、ダイエットの食事管理にも関わるかもしれません。
以上のことから、お風呂上がりに筋トレではなく、お風呂に入るまでに筋トレをする時間を設けることをおすすめします。
お風呂前の筋トレメリットとデメリット

お風呂に入るまでに筋トレをすれば、睡眠の質を高めることができ、しっかりと疲労を回復。翌日をアクティブに過ごすことにつながります。
お風呂で体を温めず柔軟性を高められないことがデメリットですが、ストレッチをすることで解決できますから大きな問題ではありません。
お風呂前の筋トレのメリットデメリットを詳しく見ていきましょう。
お風呂前の筋トレのメリット
お風呂に入るまでに筋トレをすると、筋トレによる筋肉の疲労が取れやすくなり、筋肉の成長をサポートできます。
お風呂に入ると、トレーニングで収縮した筋肉の緊張がゆるみます。
全身の血流とリンパの流れが促され、体内の老廃物も排出されやすくなり、疲労を溜め込まない体に整えられるのです。
体に疲れが残った状態で翌日筋トレをしても、パフォーマンス力が低下して筋トレ効果が半減してしまいます。
疲労を残さず、最大限の力で筋トレをするためにも、筋トレはお風呂に入るまでに済ませるのが賢明です。
自宅で筋トレをより効率良く行うなら、オンラインでパーソナルトレーニングを受けられるサービスも検討してみてください。
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お風呂前の筋トレのデメリット
お風呂前の筋トレのデメリットは、お風呂に入ったあとよりも筋肉の柔軟性が少ないことくらい。お風呂前の筋トレで動的ストレッチなどのウォーミングアップを筋トレ前に行えば問題ありません。
お風呂上がりは筋トレよりストレッチ

お風呂に入るまでに筋トレをする時間がない日もありますよね。平日はお風呂上がりしか時間がとれないほど多忙な方は、疲労ケアを優先しましょう。
多忙な日の疲れをしっかりケアすることで、スケジュールに余裕がある日に筋トレで全力のパフォーマンスができるはずです。
筋トレは週に数回でも効果が期待できますので、無理に高頻度で行わなくても大丈夫。お風呂上がりのタイミングはなるべく避けつつも、無理のないスケジュールで続けることが大事です。
夜に時間がない方は朝に簡単な筋トレを行う方法もあります。
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お風呂前に筋トレをするときの注意点
筋トレを行ってからお風呂に入るときは、お湯の温度に気をつけてください。温度は38〜39度程度のぬるま湯にします。
ぬるま湯に10分〜15分程度入浴し、熱いお湯で長湯するのは避けましょう。高強度のサーキット形式の筋トレを行った場合は、お湯に浸からずシャワーで済ませてください。
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