妊娠中にお腹が張りやすい人の特徴や原因、対策【妊娠中期・後期】

マタニティ

妊娠中のお腹の張りの原因は、妊娠初期や中期、後期と時期によって異なります。例えば臨月は、胎児の胎動が激しく「ずっとお腹が張っている」と感じる妊婦さんも多いのです。

また、お腹が張る感覚は「おなかがカチカチ!」や「お腹がぎゅっとなる」など、感じ方の表現も人それぞれ。妊娠中にお腹が張りやすい人の特徴もあります。

お腹が張ると「すぐに病院に行かなければいけないの?」と疑問を感じている妊婦さんも多いのではないでしょうか?

今回の記事では、お腹の張りの原因や受診目安、気を付けるべきことを助産師監修でご紹介します

妊娠中にお腹が張りやすい人には特徴がある?

妊婦さんの中でも、「特にお腹が張りやすい」「よくお腹が張る」という妊婦さんとそうでない妊婦さんがいらっしゃいます。妊娠中にお腹が張りやすい人は、血行が悪くなる次のような特徴(習慣)がある人が多いです。

  • 冷え性
  • デスクワーク中心の仕事
  • 立ちっぱなしの仕事
  • ストレスをためやすい
  • 目を酷使(パソコン・スマートフォン)
  • 運動不足
  • 睡眠不足
  • 姿勢が悪い

血液の循環を意識して、手足のマッサージやストレッチなど、妊娠中にできることをやっていきたいですね。

妊娠時期ごとのお腹の張り方や特徴

お腹の張りは妊娠後期から始まるイメージですが、実は妊娠初期の頃からあり、妊娠時期ごとによってお腹の張り具合や痛みなど特徴が異なるのです。妊娠初期と妊娠中期、妊娠後期の3つの時期ごとに特徴を見ていきましょう。

妊娠初期のお腹の張り

妊娠初期のお腹の張りは、主に下腹部の違和感のような痛みです。まだ子宮も大きくなっていませんので、子宮が大きく伸びる痛みもあり、お腹の張りと間違えやすいです。

生理痛のような軽い痛みで短時間で痛みが引き、出血がない場合は様子を見ましょう。しかし、連日腹痛が続く場合や不安な場合は産婦人科の医師に相談するようにしましょう

妊娠中期のお腹の張り

妊娠中期は長い妊娠期間の中でも一番アクティブに動き回れる時期です。つわりが終わり気分が良くなり外出が増えます。本来なら安定期と言われる時期ですが、動きすぎるとお腹が張るので注意してください。

安定期と言えど痛みを伴うお腹の張りは注意が必要です。出血や痛みを伴う張りがある場合は産婦人科医に相談しましょう

この時期のお腹の張りを見過ごすと、切迫早産などの兆候を見逃すことになるのでまずかかりつけ医にご相談を。問題がないと診断されたあとは、少し疲れを感じたら横になり休むなど、無理をせず安静に過ごしましょう。

妊娠後期のお腹の張り

妊娠後期はもっともお腹の張りを感じる時期です。この時期は一気に体重も増えるのでお腹が重く感じ、外に出るのもおっくうになります。

少し歩いただけでお腹が張る感覚を感じるなど、ちょっとしたことでお腹が張りますが、少し休んで収まるようでしたら大丈夫。出血や痛みを伴うお腹の張りが続くようでしたら陣痛がきている可能性もあるため産婦人科に相談するようにしましょう。

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妊娠中のお腹の張りのメカニズムとは

お腹が張るメカニズムは、次のような子宮の変化によって起こります。

  • 子宮の収縮
  • 子宮が大きくなる子宮の増大
  • 子宮を支えている靭帯(じんたい)が引っ張られる
  • 大きくなるお腹の皮膚の張り

お腹の張りは、子宮が大きくなり、出産の準備が整っていく過程で起こるものです。

お腹の張りを感じたからといって不安になる必要はありません。お腹の張りを感じるのは妊娠中は当たり前のことですので安心してください。

妊婦のお腹の張りを引き起こす7つの原因

お腹が張る原因は一つではありません。日常生活の様々な原因によってお腹の張りを感じます。主な原因は次の7つです。

  • 運動や家事などによる疲労
  • 体の冷え
  • ストレス
  • 便秘
  • 乳首マッサージ
  • 胎動
  • 性行為

原因① 運動や家事などによる疲労|無理は厳禁

妊娠前は普通にこなせていた仕事や家事も、妊娠中は思うようにいきません。疲れを感じるほど動いているとお腹が張りやすいので、疲れる前に休憩をはさみましょう。

何事も妊娠中に無理は禁物です。お腹の赤ちゃんのためにも、まずはお母さんがしっかり休息をとってください。

原因② からだの冷え|お腹に触ってみて冷たいと冷え性の可能性も!

冷え性の女性はお腹が張りやすいと言われています。身体が冷えることで子宮の血管が収縮し、お腹が張りやすくなるのです。

お腹に触ってみて冷たければ、からだが冷えている可能性があります。

監修助産師から一言

効率よく冷えを温めるには、3つの「首」を温めるようにしましょう。3つの首とは首、手首、足首のことをいいます。これらは大きな動脈の近くが皮膚でありこの3つが冷えると冷え性に繋がってしまいます。

また、温かい飲みのものを飲む、温かい服装を選ぶなど基本的な冷え対策も必要です。

原因③ ストレス|ウォーキングなど軽い運動を

ストレスを感じると筋肉が硬直し、血流が悪くなります。血流が良くないと子宮が収縮し、お腹の張りの原因になります。

仕事や家庭でストレスを感じるのは仕方のないことです。気分転換にウォーキングや好きな音楽を聴く、昼寝してみるなどストレス解消できる方法をいくつか持っておくといいですね。

妊娠中の軽い運動としては、室内でできるマタニティヨガもおすすめです。

マタニティヨガはゆったりとした動きと深い呼吸を意識して行うマタニティエクササイズです。妊娠中の運動不足解消はもちろん、肩こりや腰痛、浮腫み、ストレス解消にも役立ちます。

マタニティヨガを行う際の注意点

  • マタニティヨガは安定期以降かかりつけ医の許可を得た上で行う
  • お腹の張りや出血があるときは控える
  • 無理のない動きから短時間で始めるようにする

ストレスによるお腹の張り対策はもちろん、妊娠中のダイエットやマイナートラブル対策としても、ぜひマタニティヨガを取り入れてみてください。

原因④ 便秘|食生活で改善

妊娠中はホルモンの影響で腸の蠕動運動を抑えてしまいます。また、子宮が大きくなる過程で腸が子宮に圧迫され便秘に悩む方も多いです。便秘が何日も続くと、子宮が圧迫されお腹が張ることもあります。

水分を妊娠前よりも多めに摂り、食物繊維を多く含む食品や乳酸菌を含む食品を意識的に摂取しましょう。

先ほどご紹介したマタニティヨガには、妊娠中の便秘対策に役立つ動きもあります
>> マタニティヨガの便秘解消ポーズ3選|朝晩たった5分でOK

原因⑤ 乳首マッサージ|妊娠中期まではNG!

出産後、スムーズに母乳を出すためには乳首マッサージをする必要があります。

しかし、乳首マッサージは子宮の収縮を促すホルモンを分泌するので、妊娠中期まではNGです。妊娠後期から本格的に始めていきましょう。お腹に違和感があればすぐにやめて様子をみてください。

原因⑥ 胎動

妊娠中期以降になると、お腹の赤ちゃんの動きを感じる「胎動」でお腹の張りを感じることがあります。特に妊娠後期は胎児が足でお腹を蹴る刺激でお腹が張ることもしばしば

ゆっくり横になり休息をとると落ち着きますのでゆっくり休み、赤ちゃんとの会話の時間にすると良いですね。

原因⑦ 性行為

安定期の妊婦検診で特に問題が無ければ妊娠中の性行為は可能です。しかし、お腹の張りを感じることがありますので、お腹の張りを感じた場合は控えましょう。また、妊娠中は避妊具をつけて行為を行うようにしましょう。

妊婦のお腹の張り予防対策

妊娠中のお腹の張り予防は、日常生活の中で簡単にできます。

お腹の張りを和らげる対策その①体を温める

からだが冷えているとお腹の張りが起こりやすくなるので、普段からからだを温めましょう。

秋冬はお腹を温める腹巻きなどで寒さ対策をするといいですね。夏は冷たい飲み物が飲みたくなりますが、常温の飲み物がおすすめです。

お腹の張りを和らげる対策その②姿勢づくり

パソコンやスマートフォンが普及し、普段から前のめりの姿勢でいると猫背になる癖がついてしまいます。姿勢が悪いと、血流が悪くなり頭痛や肩こりを引き起こします。

妊娠中は子宮周辺の血行が悪いがお腹の張りの原因になるので、猫背になっていないか姿勢をチェックするように心掛けましょう。

お腹の張りを和らげる対策その③からだを締め付けない

マタニティグッズの「腹帯(はらおび)」や「骨盤ベルト」は、締め付けが強いものは避けてください。締め付けの強いものを使用すると、骨盤まわりの血流が悪くなりお腹が張りやすくなります。

腹帯や骨盤ベルトは締め付けすぎないものを選び、普段の服装でもゆったりしたサイズのものをチョイスしましょう。

妊婦のお腹が張った時の対処方法

お腹の張りが気になる、辛いときの対処法を見ていきましょう。

お腹の張ったときの対処法①横になりしっかり休む

少しでもお腹の張りを感じたら、まずは横になることが大切です。横になれない場合は椅子に座るなど、とにかくからだが楽な格好でしっかり休みましょう。しばらくするとお腹の張りが落ち着きます。

お腹の張ったときの対処法②張り止めを飲む

しっかりと休息し、温かい格好をしてもお腹の張りが気になる場合は、産婦人科を受診しお薬処方してもらうといいでしょう。

受診する前には、いつ、どんなときに、どれくらいの頻度でお腹が張るのかしっかり確認しておくと診察がスムーズです。

妊娠中のお腹の張り【こんな時は受診するべし】

妊娠中のお腹の張りは妊娠中によくある症状です。「ちょっと休めば大丈夫。」と思ってしまいがちですが、病院を受診すべき場合もあります。

以下のような特徴がある場合は、自己判断でセルフケアするのではなく、迷わず産婦人科を受診してください。

  • お腹の張りに伴い痛みがある
  • 痛みがどんどん強くなる
  • 出血がある
  • 長時間張っている
  • 一日のうち何度もお腹が張る

お腹が張っているかわからない場合は?

「お腹が張っているかどうかわからない。」そんな時は、普段リラックスしている時のお腹の状態と比べてみて下さい

自宅で横になっている時と、買い物や仕事など外で歩き回って疲れた時のお腹の状態を比べてみましょう。

お腹の状態が同じであれば問題ないですが、少し違和感があったり、お腹に重みを感じたり、お腹を触った時に硬くなっていると感じるときは、お腹が張っている可能性があります

まとめ

妊娠中にお腹が張りやすい人の特徴として、デスクワークが多い妊婦さんや冷え性、ストレスが多い、運動不足などを挙げましたが、マタニティヨガの実践で症状の軽減が期待できます。

監修助産師から一言

助産師としてマタニティヨガは、次の3つのことからとても妊娠中の運動に適していると考えています。

ポイント1:妊娠中や出産時にとても重要になるのが呼吸法です。赤ちゃんに新鮮な酸素を送ることができ、お母さんもリラックスすることができるヨガの呼吸法は大きなおすすめポイントです。

ポイント2:柔軟性を高め妊娠に伴うマイナートラブルや出産時のトラブルを予防・軽減することができることです。ヨガをしている人は出産時上手に呼吸・怒責をかけることができる人が実際に多いと感じています。

ポイント3:体重管理をコントロールしやすい体質になることです。妊娠中の急激な体重増加は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病など合併症を引き起こすリスクが高まります。その予防としてヨガによる体質改善や適切な運動は妊娠中に最適であると言えます。

お腹が張りやすい人の特徴で当てはまることが多いという妊婦さんは、妊娠中の運動としてぜひマタニティヨガをお試しください。

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文:SOELU Magazine編集部
監修助産師:上原沙希

上原沙希

東京都の大学病院MFICUにて経験を積み、現在は関西の産婦人科クリニックにて計8年勤務。現在は病院勤務をしながらフリーランス助産師としてママさん向け商品開発...

プロフィール

SOELUメディア編集部

続けやすさ、ユーザー満足度No.1、累計受講回数100万回!国内最大級オンラインヨガ・フィットネスSOELUのメディア編集部です。あなたの生活に溶け込むヨガ...

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