アクロヨガとはパートナーと楽しむヨガ|効果や基本ポーズ、魅力

アクロヨガとは、カップルや夫婦で行い、パートナーとの深い信頼関係が築ける新しいヨガの流派です。
この記事では、アクロヨガならではの効果や魅力、基本のポーズをご紹介します。
アクロヨガとは?
アクロヨガとはその名の通り、アクロバティックな動きを繰り出す新しいヨガの流派です。
ヨガと聞くとハタヨガのような瞑想要素のが強いイメージがありますが、アクロヨガはエネルギッシュでアクティブな、陽のパワーが強い流派です。
新しいヨガのスタイルであるアクロヨガについて、歴史や大切にしている3つの要素、魅力をご紹介します。
アクロヨガの歴史
アクロヨガそのものは、古くから実践されてきた流派です。正式にアクロヨガと名付けられたのは2003年であり、新たな流派としてアメリカを中心に広まりました。
日本でアクロヨガを広めた第一人者である西浦りさ氏により、アクロヨガの団体「ACRO YOGA JAPAN」が設立されます。以降、日本でもアクロヨガが広まり、さまざまなスタジオでレッスンを受けられるようになりました。
アクロヨガに大切な3つの要素
- ヨガのスピリチュアルな要素
- 柔軟性を高めるタイマッサージの要素
- ダイナミックなアクロバットの要素
これら3つの要素がアクロヨガの基本です。
アクロヨガは静的な「Lunar(月)」と動的な「Solar(太陽)」の2パートにわかれます。
Lunar(月)では緊張の緩和や筋肉の弛緩をメインに、陽エネルギーを押さえて癒やしやリラックス状態を高めるパート。
一方Solar(太陽)では、筋力を高めパワーを発揮し、不安感を開放、体の緩みを引き締めてエネルギッシュに動くパートです。
静と動のバランスが保たれるからこそ、古くから伝わる瞑想のように、自分やパートナーと向きあえ、2人でアクロヨガの楽しさを共有できるのです。
アクロヨガはカップル・夫婦で楽しめる
ほかのヨガはパートナーと一緒におこなうことができますが、自分と向き合う「個」の要素が強く表れます。
反対にアクロヨガは2人で1つであり、どちらかが欠けると完成しません。2人の協力があってこそポーズが成り立ち、2人でヨガの効果を実感しながら楽しむことができます。
アクロヨガの4つの効果
アクロヨガは一般的なヨガの効果に加えて、4つの効果をもたらしてくれます。アクロヨガならではの効果をチェックしてみましょう。
バランス感覚を養い集中力をアップできる
アクロヨガに取り組むと、バランス感覚と集中力をより一層高められます。
アクロヨガの基本ポジションは、一方が土台となり相手を支え、一方が上に乗りバランスを保つ上下の組み合わせです。
土台が安定していないと上に乗る人も安定せず、かといって土台が安定していても上に乗る人がキープできなければポーズは完成できません。お互いがバランスを保ち支え合うことで、神経を研ぎ澄ませて集中力を高められます。
ヨガを通じて集中力が高められると、日常生活をおくるうえでオン・オフの切り替えがうまくなり、仕事や家事のパフォーマンス力向上にもつながりますよ。
眠っていたインナーマッスルを鍛える
ひとりで行うヨガやピラティス、体幹トレーニングなどでインナーマッスル(深層筋)を鍛えられますが、コアを意識しなければうまく鍛えられません。
一方アクロヨガでは、バランスを保ちお互いを支え合おうとするだけで、意識せずともインナーマッスルを使うことができます。
インナーマッスルはお腹だけではなく、足や腕にも存在する筋肉です。インナーマッスルを鍛えられると代謝が上がり、シェイプアップ効果を実感できますよ。
パートナーとの親密度を高められる
アクロヨガはパートナーと一緒に2人1組で行うので、スキンシップを通じて親密度を高められます。
お互いに声をかけあうだけではなく、触れている肌から伝わる振動や力強さ、目線などからバランス感覚を探り、意思疎通をはかるヨガスタイルです。
アクロヨガを通じてスキンシップを深められると、お互いの考えや気持ちが伝わりやすくなります。
スキンシップに恥ずかしさを感じるカップルこそ、アクロヨガを通じて新たなコミュニケーション方法を習得してみましょう。
チャレンジ力がつき前向きなマインドになる
アクロヨガのポーズは一般的なヨガと異なり、難易度が高いポーズばかり。
初めは「ポーズがうまくできなかったらどうしよう」「相手をしっかり支えられる自信がない」などと、ネガティブな気持ちになりがちです。
インストラクターによる指導やアドバイス通りチャレンジすると、怪我することなくポーズを完成させられ、喜びや達成感がありを感じられます。
1つのポーズが成功すれば、次々とチャレンジしたくなる前向きな気持ちになり、ポジティブなマインドが育てられますよ。
ヨガの成功体験は、仕事や育児などのあらゆるシーンで活かされます。チャレンジ精神を培いたい、ポジティブなマインドを身につけたい方は、アクロヨガに挑戦してみてはいかがでしょうか。
アクロヨガの基本ポーズ4つ

アクロヨガの基本ポーズを4つご紹介します。
アクロヨガの基本形は、「ベース」と呼ばれる下の人と、「フライヤー」と呼ばれる上の人で2人1組になって行います。
初めはサポートが必要なので「スポッター」と呼ばれるサポート役の人も配置されます。
飛行機のようなポーズ「バード」
「バード」は上にいるフライヤーが手を広げ、飛行機のように羽ばたく様子のポーズです。数あるアクロヨガのポーズのなかで、初級に分類されます。
下にいるベースの足を支柱とし、フライヤーはお腹でバランスをとります。
腹筋だけではなく、足と腕を空中でキープする背筋がポイント。背筋に自信がない方は、バードに取り組む前にバッタのポーズで背筋強化をするのがおすすめです。
空中で行うイスのポーズ「スローン」
「スローン」は空中でイスに座っているようなポーズです。
フライヤーは空中に向かうまでの動作中にバランスを崩さないよう目線を常に前へ向け、骨盤をしっかり立てて重心を意識するのがポイント。
スローンはバードと同じく初級のポーズですが、空中で動きをキープした後に上下に動きを加え、中級~上級に分類されるポーズに変わります。
アクロバティックアクロバットな動き「ニンジャスター」
静的なポーズであるバードとスローンとは 対照的対象的に、アクロバティックアクロバットな動きを繰り出すのが「ニンジャスター」です。
足を広げてクルクルと回転する様子が星に似ていることから「スター」と呼ばれる場合もあります。
ニンジャスターの動きは2パターンです。
水平移動し回転するパターンと、常に回転し続けるパターンがあります。どちらもベースの足の上で動き続けることは変わらず、常にバランスを保てるパワーラインを探りながらポーズを繰り出します。
信頼関係がポイント「フットトゥフット」
フットトゥフットは足のみで身体を支えるので、アクロヨガに慣れた上級者向けのポーズです。足裏だけをあわせ直立でポーズをキープします。初めてチャレンジする方は、補助役のスポッターが必須です。
アクロヨガを体験できるのはどこ?
ほかのヨガと比べてアクロヨガの知名度はまだまだ低く、日本でおこなわれている場所は多くありません。
日本でアクロヨガを広めた第一人者である、西浦りさ氏が立ち上げた「アクロヨガジャパン」のワークショップや、数少ないスタジオで体験できます。
アクロヨガジャパンのワークショップ
アクロヨガジャパンは全国各地でワークショップをおこない、アクロヨガの魅力を伝え続けています。
日本最大級のアクロヨガフェスティバルは、2021年6月19日(土)と6月20日(日)の2日間、名古屋本会場と東京会場(オンライン)で開催されます。海外のインストラクターによる指導を受けられるチャンスです。
※2021年3月時点でのスケジュールです。詳しい日程は公式サイトをご確認ください。
アクロヨガジャパンに関する最新情報は、Instagramやフェイスブックで確認できます。
アクロヨガを受けられるスタジオ
アクロヨガを受けられるスタジオは、同じくアクロバティックアクロバットな浮遊感を楽しむ「エアリアルヨガ」を行っているスタジオが多いので、近くのエアリアルヨガスタジオから探すのがおすすめです。
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アクロヨガ正式指導者によるレッスンは、東京や名古屋で開催されている場合がほとんど。初心者はインストラクターによる補助が必要なので、通えるスタジオを選んでくださいね。
まとめ
アクロヨガはほかの流派と比べて難易度が高く、ヨガに慣れた方がステップアップとして取り組みます。
アクロヨガに興味がある方は、基本のフロアヨガで呼吸法やポーズの基礎を身につけ、ピラティスやトレーニングで筋肉をつけることから始めましょう。
ヨガの基本がしっかり身についていると、怪我することなくアクロヨガを楽しめますよ。