ダンサーによるダンサーのためのピラティス魅力対談(ピラティス養成講座 SOELU Campus)
本インタビューは、ダンス界で長年の経験を持つUMEZU先生と、ダンスのインストラクターを怪我で引退されたハセチンさんによる対談です。お二人は33年来の知り合いです。
ダンサーにとって、ピラティスがどう役に立ったか、元々どんな印象を持っていたか、お話いただきました。
インストラクター:UMEZU先生
幼少より日本舞踊、体操競技に打ち込む。 18歳〜ジャズダンス、ストリートダンス、カポエィラ、社交ダンス(Latin) 26歳~単身渡米(LA)、29歳〜30歳ブラジル(バイーア州)にてカポエイラ修行、昇段試験
主なダンサー/振付実績
クラリオン ADDZEST CM/アツギコンフォートCM(江角マキコスタンドイン)/劇団☆新感線『西遊記』(筧利夫・坂井真紀・古田新太 / 森田一義アワー 笑っていいとも!オープニングダンス振付け(12代目青年隊)/ 笑っていいとも!こどもの日スペシャル・森三中オープニング振付け/ ヒルトン東京 Show Boat 出演 /
ハセチンさん
富山在住のダンサー、元ダンスインストラクター 会社員と並行し、ダンス歴は33年! 怪我を機にダンスインストラクターは引退し、33年の親交があるUMEZU先生の勧めでSOELU Campus3期生としてピラティスを始めました。現在は自身の経験を活かし、他のダンサーにもピラティスの魅力を伝えようと準備中。
目次
ダンス経歴とピラティスとの出会い
UMEZU先生:私は幼少から体操競技をやってたんだよね。宙返りやひねりなんかの技をこなしてた。だからダンスを始めた時は、バク転なんかの技も簡単にできると思ってたんだ。何でもできるんじゃんって。でも実際にダンスを始めてみたら、その奥深さに気づかされたんだよ。それがダンスにハマるきっかけになったんだ。
体操競技をやめた時、世間の人々の生活が楽に見えたんだけど、ダンスを始めたら再び本気で打ち込めるものを見つけられたんだよね。ピラティスについては30代前半から知ってたけど、最初は踊れなくなった人たちがやるものだと思ってた。
でも、怪我した時にピラティスを試してみたら、めちゃくちゃ面白くてさ。なんで今まで軽く見てたんだろうって思ったよ。それが11年前のことなんだ。
ハセチンさん:私は19歳の時にダンスを始めました。最初はエアロビクスをやろうと思っていたんですが、スタジオが満員で。そこで『ジャズダンスはいかがですか?』と勧められたんです。
ジャズダンスについて何も知らなかったので、単純にジャズに合わせて踊るダンスだと思って始めました。それが私のダンスの始まりです。その後、ストリートダンスやヒップホップ系のダンスも経験しました。
ピラティスに対する誤解と実際
UMEZU先生:ピラティスについて、みんな食わず嫌いなとこあるんだよね。でも、実際やってみると体が本当に変わるんだ。自分の体を整えるためにぜひ使ってほしいんだけどね。
ピラティスが流行り始めたのは、最初はリハビリの一環としてだったんだ。一般の人に広まったきっかけは、ニューヨークでバレエダンサーたちが自分の訓練に取り入れ始めたことなんだよ。そこから次々に広まっていったわけ。
ハセチンさん:『ピラティスをやっています』と言うと、『意識高い系女子がやっているやつでしょ?』と思われることがあるんです。そういった偏見もありますね。モデルさんや芸能人の方が『私、ピラティスやってます』と発信しているので、そういったイメージがついているみたいです。でも、実際はそうではないんです。
UMEZU先生:そうなんだよ。面白いことに、ダンスしてる人もしてない人も、ピラティスについて聞くと『ヨガみたいなものでしょ?』って返ってくることが多いんだ。ダンスしてる人からするとちょっとゆるいイメージで、普通の人からするとやっぱり柔軟とか筋トレのイメージが強くて敷居が高く感じられるみたい。
このイメージの狭間で、ピラティスの本当の良さが伝わりにくくなってるんだよね。例えば、ジャズダンスだと体を最大限に動かすけど、ピラティスはそれとは少し違うアプローチを取るんだ。
ダンサーにとってのピラティスの利点
UMEZU先生:ピラティスは体のいろんな部分をバランスよくエクササイズするから、完全に治るとは言えないけど、体の状態がかなり良くなると思うんだよ。(医療ではないので)もちろん治療じゃないけど、体の調子が格段に良くなるんだよね。
例えば、ピラティスしてからピルエットすると、めちゃくちゃ回りやすくなるんだよ。体の軸がしっかりするからね。ピラティスだけで痩せるわけじゃないけど、『ピラティスで痩せましょう』みたいな風潮も少し気になるんだよな。本質的には、強い体を作るためのサポートをしてくれるんだ。
ダンスで普段使ってる筋肉だけじゃなくて、『あれ?ここの筋肉あんまり使ってなかったかも」ってとこまで使えるんだよ。
ハセチンさん:私も感じたのですが、今まで行ってきた柔軟や筋トレがより深いレベルになると思います。これまではがむしゃらにやっていましたが、ピラティスの内容を知ることで、もっと効率的に効果が出るかもしれません。筋肉もつきやすくなるし、体も柔らかくなる可能性があります。さらに、怪我のリスクも減ると思います。
自己治癒力が上がるような感覚というか、自分の力で体を守れる、補えるという感覚が得られます。今まで整体やマッサージに頼っていたことが、自分でできるようになる感じです。
UMEZU先生:そうだよね。細かい話をすると、例えば背骨の問題があるんだ。背骨って年とともに少しずつ縮んでいくんだけど、ピラティスでは背骨を引き伸ばす動きをするんだ。ダンスで言う『引き上げ』、ピラティスで言う『エロンゲーション』っていう概念が、実はすごく似てるんだよ。
本当に多くの人、特にダンスの指導者の人たちにピラティスを体験してほしいんだよね。ダンサーの中には『自分はできる』っていう一種のプライドがあって、ピラティスを軽く見ちゃう人もいるかもしれない。でも、実際やってみると、その価値がわかるはず!
ピラティスを始める際のアドバイス
UMEZU先生:マットピラティスは補助がない分、マシンピラティスより難しいんだ。マットピラティスができる人は自然と筋力がついて強くなるよ。一方、リフォーマーなんかのマシンは補助があるから、筋力が十分ついてない人にも取り組みやすいかもしれないね。個人的には、まずマットピラティスである程度できるようになってから、リフォーマーに進むのが良いと思うんです。
ハセチンさん:(SOELUキャンパスの全てのライブ講義が)オンラインはすごいと思うんです。やっぱり疲れて帰ってきてリラクゼーションのためのピラティスでも、筋肉使いたい、でもいいと思うんですけど、お家に帰ってきて終わったらすぐシャワーできるのがいいんですよね。
だから何か、どこか(スタジオに)行って学ぶってことになると、面倒だと思うんですよね。田舎の場合は絶対に車なんですね。そしたらもう車で寝そうみたいな。でも、オンラインならそういった心配もないんです。
ピラティスの時間と効果
UMEZU先生:ピラティスって短時間でも効果あるんだよ。今は1時間のクラスが主流のとこも多いけど、30分のクラスもあるし私が対面で教えてた時は45分だったんだよね。
ハセチンさん:そうなんです。30分くらい、場合によっては15分くらいでも効果があるんですよ。普通のダンスレッスンだと1時間半とか2時間やりますよね。でも、ピラティスは短時間でも十分な効果があります。集中力も持ちやすいです。
友達に『ピラティスを30分でやろうと思ってる』と言ったら、『え、30分で足りるの?』と驚かれました。でも、本当に短時間でも効果があるんです。
ダンサーがピラティスを始める際のよくある誤解
UMEZU先生:ダンサーって体使うの慣れてるから、ピラティスを軽く見ちゃうこともあるかもね。あと、ヨガをよく知らない人がヨガのクラスに行って、先生があんまり体動かさないと、ちょっとがっかりしちゃうこともあるみたいだよ。
ハセチンさん:そうですね。服装の問題もあります。最初はレギンスで体のラインが見えるのが恥ずかしかったです。でも、実際はバレエと同じで、体の動きがよく見えないといけないんです。
それと、ダンサーは自分の体を過信しがちです。『2時間くらいやらないと体は鍛えられない」と思っている人も多いです。でも、ピラティスは30分くらいでもかなりきついんです。その違いを体験してもらいたいですね。
UMEZU先生:ピラティスって体験してみればその良さがわかるんだけど、そのきっかけをどう作るか、どう伝えるかが難しいんだよね。本当にやって損はないと思うんですけどね。
ハセチンさん:友達にも一度でいいから試してもらいたいです。私のような普通の人がやっていることを見せれば、『意識高い系』ではなく、むしろ取り組みやすく感じてもらえるんじゃないかな。ピラティスの効果を実感してもらえれば、きっと続けてくれると思います。
それと、指導者選びも大事でしたね。私はUMEZU先生に教わったからこそ、とても取り組みやすかったんです。もし『典型的なピラティス指導者』のような先生だったら、私は続けられなかったかもしれません。ダンサー出身の先生なら、ダンサーの体のことをよく理解してくれると思います。
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