アーユルヴェーダとは?日本人に合わない?効果、体質診断ガイド

アーユルヴェーダとは、古代インド・スリランカで生まれた伝統医学です。体質タイプ(ヴァータ・ピッタ・カパ)診断を参考に、食事や生活習慣を整えて心身を整えます。
アーユルヴェーダは日本人に合わない?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ヨガや食事法など日本人の生活にも取り入れやすい方法もたくさんあります。
アーユルヴェーダのタイプ診断や効果、生活に取り入れる方法について、ヨガインストラクターが詳しく解説します。

監修者:ヨガインストラクター甲斐あゆみ
RYT200取得、ダイエット検定1級取得、マクロビオテックセラピスト取得。宮崎県の山奥生まれ。SOELUや自身のスタジオでオンラインヨガレッスンを担当。アーユルヴェーダやマクロビオティックの知識を活かし一人一人に合った健康的なライフスタイルを提案している。
目次
アーユルヴェーダとは伝統的な予防医学
アーユルヴェーダとは、古代インド・スリランカで発祥した「心」と「身体」を健康に保つための伝統的でナチュラルな予防医学のことです。
ヨガに親しんでいる方は「アーユルヴェーダ」について一度は聞いたことがあるでしょう。セルフケア意識が高まっているいま、多くの注目を集めています。
「アーユルヴェーダ」言葉の意味
サンスクリット語で「Ayus(生命や長寿・アーユス)」と「Veda(知識や科学・ヴェーダ)」を意味する言葉が組み合わさり、「生命の科学(智慧)」と訳されています。
アーユルヴェーダの歴史
アーユルヴェーダは、紀元前3000年頃のインド・スリランカで生まれた、5000年以上の歴史をもつ世界最古の伝統医学。
教典では科学や哲学、人間だけでなく動物のことや死後のことについても説かれていて、インドの膨大な知識の源とも言われています。
アーユルヴェーダの目的
アーユルヴェーダの目的は、心身ともに健康な状態を保ち、幸福感に溢れた生活を送ることです。
先天的・後天的なその人の体質(ドーシャ)を調べ、不調(病気)のもとを取り除く予防医学の考えをもとに、薬草やオイルなどを使ったナチュラルなアプローチで治療を進めます。
アーユルヴェーダの「ドーシャ(3つの体質)」タイプを診断しよう
ドーシャは人間の生命においては3つの生命エネルギーで表現されます。
- ヴァーダ(風)
- ピッタ(火)
- カパ(地)
人間の身体にはすべてのドーシャが存在します。ドーシャのバランスは人それぞれ、または身体の部位によって異なり、バランスの違いを「体質」だと考えます。
不調があらわれたときに対処が異なるので、まずは自分の主なドーシャがどのタイプかを知ることから始めましょう。
ヴァーダ(風)

空と風の元素からなるヴァーダ。
身体的特徴 | ・瘦せ型でエネルギーが不足しがち ・乾燥肌・髪のパサつきやドライアイの傾向 ・胃腸のトラブルが多い など |
性格的な特徴 | ・好奇心旺盛でフットワークが軽い ・気分の浮き沈みが激しい ・優柔不断で心配性な面も |
おすすめの食事法 | 温かい食べ物や飲み物、調理した穀類や熟した果物がおすすめ 食欲にムラがあるので、出来るだけ規則正しい時間に食事をすると良い |
ピッタ(火)

火と水の元素から成るピッタ。
身体的特徴 | ・食欲旺盛で消化力も高い ・代謝がよく汗かき、オイリー肌 ・下痢をしやすい など |
性格的な特徴 | 知的でリーダーシップがあり情熱的 |
おすすめの食事法 | 緑の野菜や熟したフルーツ、ギーやオリーブオイルを使用した料理がおすすめ 辛いスパイスや塩分の多いもの、アルコールやコーヒーは控えた方がよい |
カパ(地)

水と土の元素から成るカパ。
身体的特徴 | ・大柄で筋肉質 ・消化がゆっくりで溜め込みやすい ・太りやすくむくみやすい |
性格的な特徴 | 感情豊かで温和、平和主義、変化を好まない |
おすすめの食事法 | 代謝を活性化させてカラダを温めるようなスパイス、ハーブ類や温野菜がおすすめ 油や脂質は避けるとよい |
ドーシャのバランスが大切
アーユルヴェーダでは、ドーシャのバランスが整っていると「健康」で、乱れていると「不調」と捉えます。
人間の体内にはもともと個々によって異なるバランスでドーシャが存在しているとされ、環境や生活スタイルなどによってドーシャのバランスが崩れると身体に不調として症状が表れるのです。
アーユルヴェーダを生活に取り入れると得られる効果は?
アーユルヴェーダでは病気になってしまってから治すより、症状が表れる前に、病気になりにくい強い身体を作っていきます。
慢性的な「肩こり」「冷え」「むくみ」「便秘」「(心身の)だるさ」などの不調を整えることをはじめとして、自然治癒力を高めて心身ともに健康な状態でいられるという効果が期待できます。
日本人には合わない?生活に取り入れやすいアーユルヴェーダ
アーユルヴェーダがいくら健康に良いといっても、5000年も前に生きていた人からの教えです。日本とは風土や気候も異なる環境で生まれたため、全てが日本人に合うかというと、そうではありません。
現代の忙しく暮らす日本人にも比較的取り入れやすいアーユルヴェーダの健康法をお伝えします。ぜひ試してみてください!
取り入れやすいアーユルヴェーダ健康法
- 朝に白湯を1杯(よく沸騰させた白湯をゆっくりと飲む)
- 舌磨き(できれば舌磨き専用の器具で舌苔を取る様に磨く)
- オイルプディング(朝の空腹時にオイルで口をすすぐ)
- 早寝早起き(理想は22時就寝ですが、まずは23時~24時前を目指そう)
- 軽い断食(夜ご飯を抜く、もしくは具無しスープのみ等)
食事
アーユルヴェーダの食の教えではまず、「消化」することを重視しています。
空腹になってから食事をすることや、よく噛んでじっくりと味わって食べること、旬の野菜やその土地で取れた新鮮な食材を食するのが基本的な教えです。
それぞれのドーシャに合った、積極的に摂るべき食べ物や控えるべき食品についても言及しています。
1日3食を決まった時間に取ること、10時〜14時までの間は1日のなかで最も消化が高まる時間だと考えられているため、ボリュームのある食事やごちそうはランチタイムに取ることを推奨しています。
アロマオイル
アーユルヴェーダでは、不調を改善するためにピュアなオイルを使って治療をします。一般的に使用される油は、ごま油(太白ごま油が良い)、オリーブオイル、ココナツオイル、ギーなどです。
できるだけ不純物の少ない有機栽培などのオイルがおすすめ。オイルを使ったマッサージでリンパの流れを良くしたり、オイル成分が肌から吸収され冷えや乾燥を防いだりします。
ヨガ
アーユルヴェーダとヨガはともにインド発祥であり、心と身体を健康にするという目的のもと生まれた「姉妹科学」とも言われる非常に近い関係です。
似通った思想のため、ヨガを行っている方はアーユルヴェーダに興味深い方も多いでしょう。ぜひ、どちらも生活の一部として取り入れて「心身ともに健康に生きる」を実践してHappyな生活を送りましょう!
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まずは簡単なアーユルヴェーダ習慣から始めよう
日本人には馴染みが浅く少し敷居の高そうに見えるアーユルヴェーダですが、朝の白湯や空腹時間を作ることなど、簡単なことから少しずつ生活に取り入れてみてください。
何か健康法を試してみたら、じっくりと体調の変化を観察しましょう。合わないときには一度見直してみることが大切です。見直すことで自分の心や身体を見つめる(知る)ことができます。
自分の生活習慣や思考の癖を見つめ直せば、心身の健康に近づけるでしょう。
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